ブログ一覧


【植物のお医者さん】植物の訪問診療~キンモクセイ~

弊社で行った、植替え代行のお仕事の事例をご紹介いたします。

弊社では、ご自宅やオフィスに訪問して、植物の植替えや病気の治療などを行っております。

 

 

キンモクセイについて

今回の患者さんはキンモクセイです。

秋になると、いい香りがしますね。秋の訪れを感じさせてくれる庭木です。

三大香木と言われ、沈丁花・クチナシ・キンモクセイが香りが特徴的な庭木として知られています。

 

庭木として育つ、いわゆる雑木に分類される種類なので、丈夫で旺盛な成育が特徴です。

良く刈り込んで、丸い形に仕立てるお庭が多く、昔から親しまれている庭木です。

生け垣にすることで、目隠しになり、大きく丸く仕立てるとシンボルツリーとして楽しめます。

 

もともとは中国のギンモクセイという植物の枝替わり品種として、日本に江戸時代に渡来しました。

雌雄異株であり、日本には雄株しか来なかったため、結実することは無いです。

 

中国では花を加工して、お茶や薬にして使用していまた。

日本では汲み取り式便所が採用されていた時代、悪臭を放つ便所の近くに植えて、花の香りで匂い対策をしていたとされています。

 

 

 

今回の患者さんは、鉢植えのキンモクセイでした。

ベランダで育てているキンモクセイの調子が悪いとの事でした。

葉先が茶色く変色し、枝が枯れてきてしまい、新芽の成長が見られないなどの症状がありました。

 

キンモクセイは、根の張りも強いので、根つまりかな?と予想しつつ、

早速作業をしてみました。

 

 

 

作業内容

根の状態確認

まずは鉢から取り出して、根の状態を見てみましょう。

こちらが根の状態です。

 

かなりパンパンに根が張っておりますね。元気な証拠です!

流石はキンモクセイ、根の成長も早いです。

 

ここまで根が張ってしまうと、さすがに苦しいので生育不良を起こしていたものと思われます。

 

 

土の作成

キンモクセイは成長が早いため、水の吸収も早いです。

なので、植えるときは水持ちの良さを考慮して植え替えないといけません。

とはいえ、どんな環境でも育ちやすいので、あまり神経質にならなくてもOKです。

 

こちらのキンモクセイはテラコッタの鉢に植えてあるため、石灰が析出すると、土がアルカリ性に傾くことがあります。

キンモクセイなどの中国や日本の植木は、弱酸性の土質を好むため、できれば腐葉土などを入れて、土が酸性になるように調整すると良いでしょう。

 

 

植替え

根を30%くらいカットして、ボリュームダウンさせて、元の鉢に植え直しました。

今の時期なので、あまり根を少なくすると、休眠期に入って発根しずらくなるので、

細い根っこだけをカットして、ダメージを最小限に抑えて植え替えました。

 

土は鉢の底の方は赤玉土を入れて通水性を良くして根腐れ防止に、

真ん中から上にかけて土の割合を多くして、保水性を高めております。

 

植えこんだ後は、根のボリュームを落とした分、葉のボリュームを落として、

植物の負担を軽くします。

 

枯れている枝や、内側に向いている枝をカットして、不要な枝を除去しています。

不要枝が残っていると、体力を無駄に消費するだけでなく、カビや虫が湧く原因になってしまいます。

 

 

 

 

水やり

キンモクセイは生育が旺盛なので、土の渇きも早いです。

土の表面が乾いてからすぐに水やりをします。

水が足りないと、葉を落としてしまうので、特に成長期は水枯れしないように気を付けましょう。

 

これからは、根の生育を活性化させて、株を安定させないといけないので、

活力剤を処方して、発根を促していただく予定です。

 

 

 

まとめ

キンモクセイは、日本の庭を代表する庭木です。

大変育てやすい植物で、初めての方でも育てやすいです。

洋風の家でも、自然樹形にすることで、マッチする植物ですので、秋の香りを楽んで季節を感じられます。

 

 

 

 

まずは、お問い合わせフォームからご相談ください!

また、ラインのご相談も承っております。

@efc9662d

 

 

 

 

プライバシーポリシー  /  特定商取引に基づく表記      Copyright (C) 2022 合同会社Green Design. All rights Reserved.