オリーブを育てるのに最適な鉢があるって知ってました?~最強のオリーブの育て方~
大人気の庭木、オリーブ!
新しいお家を建てるときのシンボルツリーとしてお考えの方も多いのでは?
スモーキーな雰囲気の葉と、立派に成長した幹姿はとてもかっこいい印象を与えますね。
また、うまく育てると実を収穫することができるので、お料理に使うこともできます。
家族みんなでオリーブの実を収穫して料理が出来たら、楽しみ方の幅が広がりそうですね!
そんなオリーブを、鉢で育てるとき、
オリーブが育ちやすくなる素材の鉢がある事をご存じでしょうか?
そんなオリーブに特化した鉢があるのか?と疑問になりますが、
詳しくは以下でご説明したいと思います!
オリーブの原産地
植物を育てる上で、必ず押さえなければいけないポイントは、
その植物がどこの国出身なのかという事です!
現地の環境を理解することで、生育環境を原産国の環境になるべく近づけて育ててやることで、
うまく育てることができるのです。
オリーブの原産国は、イタリア・スペイン・トルコ・地中海沿岸です!
土質は中性~弱アルカリ性の土壌で、水はけがよい土壌を好みます。
よく日が当たり、地中海由来の潮風が吹くような場所で育ちます。
一方、日本の土壌は弱酸性に傾く土質をしています。
これは、腐葉土分が多く、発酵が進んだ土は酸性に傾くためです。
オリーブは強い植物なので、あまり大きな影響は受けないですが、やはり弱アルカリ性の土の方が好みではあるでしょう。
オリーブに最適な鉢は?
早速ですが、本題の答えに行きましょう!
オリーブに最適な鉢は、テラコッタ鉢です。
赤茶色をした、鉢で、おしゃれなデザインのものが多いですよね。
テラコッタの鉢は、イタリアの赤土を材料としており、石灰分を含んでいることから
水やりの度に少しずつ石灰分が土に溶けだして、土が徐々に弱アルカリ性に傾くのです。
これで、自然とオリーブに使用する土が弱アルカリ性になって、生育環境の条件に近づくのです。
つまり、オリーブにテラコッタの鉢を組み合わせると、故郷の生育環境に近づき、育ちやすくなることが期待できます。
また、スモーキーな葉の風合いと、テラコッタの赤茶色の風合いが大変マッチして、
インテリア性も高く、おしゃれに飾ることができます。
オリーブの実のつけ方
オリーブはほとんど自家受粉せず、異種間でのみ交配ができる植物です。
つまり、オリーブは単一株では実をつけられず、また、同品種では受粉できません。
必ず、別の品種が無くては実を付けられません。
ただし、単一株で、自家受粉できる種類もあります。
それは、mission、cipreccinoという株です。
この品種は、木が一本あれば実を付けられる品種です。
通常のオリーブは、別の品種が近くで生えている時だけ、実をつけることができます。
種類によって花が咲く時期がずれたり、花が咲きずらい種類などがあるので、
園芸店に出回る代表的な品種をご紹介いたします。
・ネバディロブランコ
花が多く咲くため、オリーブ農家では花粉供給株として活躍しているようです。
萌芽力があり刈り込みにも強いためトピアリーにもできます。
葉が細長く薄めで柔らかいのが特徴です。
・マンザニロ
こちらも花が多く咲くため、沢山の実を付けることができます。
マンザニロは小さなリンゴという意味があり、リンゴのような形の大ぶりの実をつけます。
葉は短めで固く両端が反り返っているのが特徴です。
・ルッカ(半自家結実性)
あまり花数は多くは無いですが、自家結実性がそこそこあるので、1本でも比較的結実しやすいです。
葉は細長く、裏表のコントラストがはっきりしているので、風に揺れる姿が美しい品種です。
・ミッション(自家結実性)
先ほど出てきた品種で、自家結実性があります。
アメリカで開発された品種で、真っすぐ上に向かって成長します。
葉の表裏のコントラストもはっきりとしており、観賞用としても優れています。
・シプレッチーノ(自家結実性)
こちらも先ほど紹介した自家結実性のオリーブです。
真っすぐ上に向かって伸びる性質があり、横に広がりずらいです。
サイプレスという糸杉に見た目が似ていることから名づけられたと言われています。
・ヒナカゼ
通常のオリーブより、かなり速いスピードで成長する品種です。
どんどん枝が伸びて成長するため、すぐにシンボルツリーとして活躍することでしょう。
2,3年でかなり立派な木に成長します、一方で結実は遅いため、観賞用として大活躍する品種です。
個人的なおススメは、ミッションとネバディロブランコを一緒に育てると、確実に毎年実が取れます。
肥料
オリーブは花と実をつける植物なので、多くの栄養を必要とします。
栄養が不足すると、葉が黄色くなり落葉します。特に花が咲く春先は、エネルギーが足りていないと、葉がたくさん落ちてしまいます。
落葉を防ぐことと、花や実をたくさんつけるためには、必ず肥料が必要になります。
オリーブは樹木なので、根からの栄養取り込みが遅いため、遅効性の固形肥料を使用するのがおススメです。
与える時期は、
・2月…花の咲く前に与えます
・6月…株の成長期に与えます
・9月…実の成長時期に与えます
年3回を目安に肥料を与えると良いでしょう。
与える肥料の種類は、化成肥料でも油粕のような有機肥料でも、どちらでも大丈夫ですが、
2月に与える肥料は、有機肥料を使用するのがおススメです。
まとめ
今回はオリーブについてまとめました。
大人気の庭木なので、これから育ててみようとお考えの方も多いと思います。
鉢で育てるときは、テラコッタに植えて育ててみてください。
実をつけたい場合は、基本的には異種を2株育てると良いでしょう。
ミッションやシプレッシーノが手に入ったらラッキーです!
年に3回(2,6,9月)固形の肥料を与えてください。
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