【植物のお医者さん】植物の訪問診療~フィカス・ルテア~
弊社で行った、植替え代行のお仕事の事例をご紹介いたします。
弊社では、ご自宅やオフィスに訪問して、植物の植替えや病気の治療などを行っております。
フィカス・ルテアについて
今回の患者さんはフィカス・ルテアです。
なかなかお目にかからない珍しいゴムの木ですね。
葉が大きくて、ワイルドなのが特徴。個人的に、無骨さがカッコよく、1点物の樹形のルテアは、めちゃめちゃかっこいいです!
男らしさ満点の樹姿の中にも、品の良さが感じられる品種です。
大柄な植物ですが、成長が早く、次々と新芽が出てきます。根の張りも強く、巨大になると板根になる性質もあります。
熱帯アフリカで生息しているため、高温多湿な環境を好みます。
暖かい時期には霧吹きで空中湿度を高めて育ててやると、元気に育ちます。
乾燥にも強く、土は乾燥気味に育てた方が上手に育てられます。
今回依頼のあったルテアは、かなりの大株でした。
2m以上ある大きなルテアですが、葉落ちが深刻で、下の方の葉から黄色く変色して、根が弱くなっているのは明らかでした。
また、株がぐらぐらするというお悩みありました。
水やりの頻度は週に1回ほど、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えていた。
住宅に気密性が高く、風通しは悪い。
以上の条件から、葉落ちの原因は、根腐れでしょう。
下から葉が落ちることと、株がぐらぐらすることから、根のボリュームが低下していることで間違いないでしょう。
作業内容
根の状態確認
まずは鉢から取り出して、根の状態を見てみましょう。
こちらが根の状態です。
あまり多くの根は生えていませんね。
根腐れで根が溶けて失われている状態です。
地上部の大きさに比べて明らかに根の量が少ないです。これでは大きな地上部を固定することはできませんね。
鉢の奥の方が乾く前に水やりしてしまったために、根腐れを引き起こしてしまったと考えられます。
土の作成
土は水はけのよさを重視して作成します。
赤玉土と観葉植物用の土を7:3くらいの割合で混ぜて植込みしました。
さらに活力剤を投入して、発根を促しました。
植替え
まずは根の乾燥を重視して、水を与えた後にすぐに根が乾くように水はけのよい環境を作り出しました。
大きな地上部の植物は、粒子径を大きくすると固定が難しくなるため、鉢の底の方は粒子径の小さい赤玉土を用いて植えこみました。
鉢の上の方に行くにつれて、大きな粒子径の赤玉土を使用しています。
発達した太い根っこは生えていなかったので、普通に土を入れて、根の周りを土で埋め込んでいます。
水やり
植替え後はたっぷりと水やりして、しっかり土が渇いてからたっぷりと水を与えて、新しい根を出させる方向で養生します。
風通しが悪いのが懸念点ですが、日当たりは良いので、植物の活性が戻ることで回復してくれることを願っています。
水やりの際に、活力剤を混ぜています。
土母という、光合成細菌が主原料の活力剤で、免疫力と植物の活力を高めてくれる液体です。
まとめ
立派な姿が魅力的なルテアですが、土が常に濡れていると流石に根腐れしてしまいます。
とにかく乾燥気味に育てて、新たな根を出すことができれば、新芽が展開するでしょう。
成育旺盛な性質の植物なので、活力剤を与えて、温度と日当たりを維持しつつ乾燥気味に育てられれば回復することでしょう。
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