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植物の剪定について

【こちらのブログは、youtubeでも動画で解説しています!】

 

庭木や観葉植物が大きくなったら、剪定をしなくてはいけません。

 

せっかく大きく育ったのに、切っちゃうなんてかわいそう。。。

とお考えの方が多いと思います。

 

 

切って生えてこなくなったらどうしようと、ご不安になることもあるでしょう。

実際に、私も初心者のころ、木を剪定するのが怖くて躊躇しておりました。

 

今や庭師として、木を剪定するのが生業となっております。

 

 

そんな剪定の専門家の私から、

剪定の目的、剪定する理由、剪定のやりかた、などをご紹介したいと思います。

不気味な木の枝の写真素材 - ぱくたそ

 

 

剪定をする目的

髪の毛と同じで、植物も伸びたら切らなくてはいけません。

剪定をする目的はいくつかあります。

 

・背を高くしないため

・樹形を整えるため

・枝ぶりを良くするため

・風通しを良くするため

 

それぞれ解説していきましょう。

 

・背を高くしないため

植物は何もカットをしないと、真っすぐ一直線に上に向かって枝が伸びていきます。

最終的に、枝が太くなり、真っすぐな太枝となってしまいます。

 

お部屋の中の植物なら、天井まで枝が伸びてしまうことでしょう。

大きくなることは良いことなのですが、背が高くなると、植物は上の方しか葉を付けなくなります。

根元に葉がなくなり、スカスカになってしまいます。

 

庭木の場合、枝を伸ばし放題にしていると、勢いよく真上に伸びた枝が太くなり、切るときに大変になってしまいます。

大きくなりすぎた庭木は、倒木の危険や、落ち葉が近隣の家庭に入って迷惑をかけたり、デメリットがたくさん出てきます。

いざ切ろうとすると、太くなった枝を切るのは、大変です。

 

なので、植物が成長したら、ある程度の高さでカットしましょう。

枝が細くて切りやすいうちにカットするのがおススメです。

 

 

・樹形を整えるため

枝が伸びすぎると、うっそうと茂り、せっかくきれいに整えられた樹形が大きく乱れます。

手入れがされていない庭木は、まるで森のように伸びて、決してカッコよくありません。

 

綺麗なお庭を保つためには、最低でも1年に1回は剪定をしなくてはいけません。

伸びた分切って形を整えることで、いつもきれいな樹姿を楽しむことができるのです。

 

 

・枝ぶりを良くするため

植物の性質で、枝を切ると枝の数が増える性質があるのです。

1本の枝が切られると、生き残るために、さらに枝を増やして生育するのです。

 

この性質を利用して、枝を切って枝数を増やすことで、立派な姿に仕立てるのです。

上手な人は、どこで切って、どうやって枝を伸ばすかが分かるので、目的の樹形を作り上げることができるのです。

 

素敵な樹形を作るためにも、こまめな剪定が必要になるわけです。

 

 

・風通しを良くするため

剪定していない植物は、好き放題に葉や枝が伸びて、木の中まで風が通らなくなります。

光も入らず、木の中は葉が落ちて枯れてしまいます。

 

それだけではなく、風通しが悪くなると、蒸れて加湿状態になり、カビや害虫が発生して植物に悪影響を及ぼします。

不要な枝を剪定すれば、木の中まで風と光が入り、カビが湧くリスクを大きく軽減できます。

 

木の健康を保つためにも、枝の剪定は必要不可欠ということですね。

 

 

剪定のやり方

枝を剪定するとしても、どこをカットすればよいでしょう?

基本的な剪定箇所は、葉の付け根です。

 

切りたい枝の下から2,3節残して、葉の付け根でカットします。

根元からカットすることもありますが、基本は、2,3節残して切るのが良いでしょう。

この切り方を切り戻しといいます。

 

そのほかにも、忌枝と呼ばれる、切らなくてはいけない枝があるので、ご紹介いたします。

 

 

頑張って絵で描きました。

絵が得意でなくて、わかりずらいかもしれませんが。。。

 

 

①ひこばえ

木の根元から出る枝。

根元から出てくるので、樹形を大きく乱します。

また、木の養分を吸って、成育にも悪影響になるので、

太くなると切るのが大変なので、早いうちに取ってしまいましょう。

 

②胴吹き

幹から出てくる枝。

見栄えが悪くなるのと、木の栄養を持っていかれてしまうこと。

幹の近くに葉が生えると、風通しが悪くなるため、早めにカットしましょう。

 

③逆枝

木の幹に向かって伸びている枝。

樹形が悪くなることと、

内側に入り込むため、風通しが悪くなる原因となります。

 

④車枝

一つの場所から複数の枝が車輪の様に出ている枝。

放置すると枝元がこぶ状に膨れるため、樹形が悪くなります。

根元からカットするか、1本だけ残してあとは切ってしまいましょう。

 

⑤徒長枝

地面に垂直方向に、勢いよく伸びる枝。

成育が旺盛で、大きく伸びる。

樹形を著しく悪くするため、真っすぐに伸びている枝は全てカットしましょう。

 

⑥腹切り枝

幹や太い枝の腹を切るように交差する枝。

樹形が悪くなるので根元からカットします。

 

⑦交差枝

他の枝と絡むように交差する枝。

樹形が悪くなるのと、枝同士が大きくなると癒着する恐れがあるので、早めに切ってしまいます。

 

⑧かんぬき枝

1か所から2本が対になるように生える枝。

車枝と同様に見栄えが悪くなることと、枝元がこぶ状になるため、剪定し除去します。

 

⑨並行枝

他の枝と平行に伸びる枝。

樹形を崩すため、剪定し除去します。

並行の2本の枝のうち、片方を切り落とします。

 

⑩下り枝

下向きに伸びる枝。

樹形を崩すため、根元から剪定し除去します。

 

 

代表的な忌枝を10種類紹介いたしました。

これらの枝は全て根元からカットし、その他の枝は、切り戻しをして整えます。

 

 

 

 

 

太い枝を切るときは、のこぎりを使ってカットします。

枝をそのまま切ると、枝の重みで切り枝が落ちて木の皮が剝がれてしまいます。

 

 

このように、幹の樹皮が大きく裂けてしまうのです。

こうなると、水気のある樹皮の剥がれた部分にカビが繁殖し、病気が引き起こされる可能性があります。

 

こうならないように、ノコギリで木を切るときは、ひと工夫が必要です。

まずは、枝の下側に、小さな切れ目を入れます。

 

このように、小さな切れ込みができました。

 

次に、このように上から刃を入れます。

下に入れた切れ込みに向かって、ノコギリの刃を切り進めます。

 

切り落とした枝の断面はこのような感じになります。

樹皮がめくれて、元の幹を傷つけることなく、枝を切り落とすことができます。

最後に残った樹皮はハサミで切って、段差のできた断面はのこぎりでカットして整えます。

 

 

 

 

必要な道具

剪定に必要な道具は2つです。

剪定枝とのこぎり。

これだけあれば十分です。

 

剪定枝は、こちらのハサミ。

湾曲した形をしており、片側には葉がついておらず、受けの状態になっております。

太いハサミほど、太い枝を切るのに適しており、切る枝の太さによって使い分けるのが良いでしょう。

 

のこぎりはどんなものでもOKですが、枝を切るときは、片刃ののこぎりが良いでしょう。

木工制作で使用する両刃ののこぎりは、枝の剪定には向きません。

反対側に刃がついていると、思わぬ事故につながり危険です!

 

こちらのような片刃ののこぎりが使いやすいです。

こちらは鞘もついているので、安全です!

 

そのほか、生け垣の剪定に使用する道具で便利なのは、刈り込みハサミです。

よく庭師さんが持っているアレですね!

これがあると、広い面積の細かい葉を一気にカットできるのです。

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剪定の時期

木を切る時期は、樹種にもよります。

ただし、観葉植物の剪定をするときには、4-6月の時期に行うのがベストです。

この時期にカットすると、成長期を迎えて新しい芽が出るため、きれいな樹形に整うのです。

 

庭木の場合も、春先あたりにカットすると新芽が伸びるので、樹形が整いやすいです。

ただし、花や実のつく植物もあるので、一概には言えません。

 

基準としては、常緑樹は春から秋にかけてがお手入れ時期です、

特に、梅雨明けは土が雨水を含んで一気に伸びる季節です。

真夏に強く伸びる時期に、樹形が崩れるので、7-8月あたりでお手入れするのも良いでしょう。

 

落葉樹は、葉がすべて落ちた冬に剪定を行うと良いでしょう。

真冬の休眠期に大きな枝を剪定すると、樹形を整えることができます。

モミジなどは、成長期に太枝を切ると、水分を失い枯れることがあります。

 

一番庭木の伸びが気になるのは、梅雨明けだと思います。

伸びっぱなしにしておくのが、一番よくないので、気になったらカットするか、庭師の方にご相談するのが良いかもしれません。

 

 

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まとめ

植物を育てるうえで、剪定は必要不可欠なお手入れであることがお分かりいただけたと思います!

観葉植物や庭木を元気に保つためにも、しっかり枝を切って、きれいな姿を保ってみてください。

 

一方で、大きな庭木のお手入れはとても危険です。

夏場の暑い時期に、木に登って作業をするのは大変危険なので、プロにお任せするのが安心だと思います。

 

植物と共に健やかに生活し、素敵なライフスタイルが送れることを願っております!

 

 

 

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