植物を元気にする活力剤とは?
皆さんは、植物に必要な薬剤というとどんなものを思い浮かべますか?
おそらく肥料を上げると元気に育つと思う方が多いのではないでしょうか?
実際、肥料を与えると植物は元気に成長しますね。
ただし、気を付けなければいけないのが、
肥料は、植物が元気な時にしか与えてはいけません!
では、植物が弱ってピンチな時はどうすればよいのでしょうか?
今回は、植物を助ける回復剤について詳しく解説したいと思います。
そもそも肥料とは
肥料については、別のブログにて詳細にご説明しております。
人間で例えると、肥料は栄養満点の高カロリーな食事だと考えてください。
元気な時は、おいしくたくさん食べて、体が大きくなりますね。
しかし、体調が悪い時、夏の暑い日、風邪っぽい時、そんなに食欲は湧かないはずです。
人間も、元気な時にしかご飯を食べられません。
植物も同じく、弱っているときに肥料を与えると、たちまち弱ってしまいます。
元気がないから、とりあえず肥料をあげてみた。という方が多いですが、
植物の様子がおかしい時の肥料は、絶対にやめましょう!!
植物の不調時に与えるものは?
それはズバリ!
活力剤です!
活力剤は、肥料とは異なり、肥料の3要素である窒素・リン酸・カリウムが入っておりません。
(厳密に言うと、ごく微量含まれる場合も活力剤として売られており、肥料法に触れない範囲で含有されている場合もあります)
その代わり、土壌環境を良くする成分や、有用細菌、微量元素、植物由来発酵エキスなどが含まれており、様々なメーカーからたくさんの種類の活力剤が販売されています。
これらはすべて、植物の代謝能力をアップさせ、土中の生育環境を整えたり、根や葉の発生を助けたり、不調状態を回復させる効果が期待できる成分が含まれています。
また、肥料成分が含まれていないので、与えすぎによる肥料焼けを起こすリスクが少なく、製品によっては原液で与えることでさらに効果が得られる物もあります。
今回は、様々ある活力剤のうち、弊社でも使用している、おススメの活力剤をご紹介したいと思います!
使用法、含有成分、植物への効果など、詳細にご案内いたします!
おススメの活力剤
土母
光合成細菌が含まれた活力剤で、弊社でも大変お世話になっている活力剤です。
植物の植替えの後や、体調不良時など、この土母を土に撒くことで、植物の回復をサポートします。
弱ったときは原液で使用することができます。
回復後は病気を未然に防ぐために常に水やりの時に薄めて配合すると、植物に効果的に働きます。
光合成細菌とは、なかなか聞きなれない単語だと思います。
光合成細菌とは、その名の通り光合成ができる細菌の事です。
土壌の中に生息し、太陽光を浴びることで光合成を行い生育しています。
光合成の際に二酸化炭素から酸素を生産し、また有機物を発酵し、植物に有用なアミノ酸や有機酸を提供することで成育のサポートを行っております。
また、腐敗菌の増殖を抑える効果もあり、土壌環境の改善にもつながります。
光合成細菌の代謝物により、根圏環境の細菌叢が整い、植物が生育しやすい環境が整うわけです。
すると、新しい根や葉が成長しやすくなり、植物の活性が高まるわけです。
バイオゴールドバイタル
これも弊社で大変お世話になっている活力剤です。
かなり効き目が強いため、ドーピングと呼んで愛用しております。
このバイオゴールドすごいんです!
水に薄めて植物の根本に撒くだけでなく、薄めた液を霧吹きにして葉に吹きかけることで代謝がアップして、根からの水や養分の吸収スピードがグン!と上がる一品です。
注意書きにも、「たっぷりと水やりしてから、霧吹きで散布してください」と記載されています。
水やりしてからでないと、水枯れしてしまうのです。
すごいパワー!
しばらく使い続けていると、葉の表面がピカピカになります。
クチクラ層という、葉の表面の油の膜のような部分が発達することで、葉につやが出るのです。
このクチクラ層がしっかりすると、カビなどの外敵からのバリアになるなど、植物体が丈夫になるのです。
バイオゴールド元肥
こちらは同じくバイオゴールド製品の一つです。
植込みの際に土に混ぜて使うものになります。
これを土に入れておくと、とっても植物がイキイキするのです!
植替えのダメージをかなり軽減してくれるので、業界では、植物が枯れないアレ!と言われています笑
ペレット状の顆粒で、ほのかに牧草のような香りがしますが、ほとんど匂いはなく、いわゆる有機肥料の嫌な臭いはしません。
なので、匂いでハエや虫が寄ってくることも無いでしょう。
有機成分なので、植物の根に直接触れていても大丈夫です。
これは化成肥料とは異なる特徴ですね。
お花は花の寿命が長持ちし、観葉植物は根の張りが良くなって成育が安定します。
弊社でも、観葉植物の植替え時には必ず使用しております。
メネデール
根の発根を促進する活力剤です。
挿し木の際や、ハイドロカルチャー、植え替え後の管理に大活躍する薬です。
主原料は鉄!
二価の鉄イオンと呼ばれる植物に吸収されやすい鉄イオンの水溶液です。
植物に吸収されることで、光合成に必要な葉緑素を作りだすことができます。
鉄が不足すると、植物は葉が白くなるクロロシスを起こします。
さらにもう一つ、鉄イオンが傷ついた根の傷口に作用し、膜のようなコーティングを施してくれるのです。
まるで絆創膏のような役割をして、根の発育をサポートするのです。
芽と根が出るから、メネデールという名前になりました。
(引用 https://www.menedael.co.jp/)
HB101
長く園芸愛好家に愛されているHB101シリーズ。
松・杉・ヒノキなどのエキスを抽出した、植物由来の有効成分を使用した活力剤になります。
アンプル型や、薄めて使用するタイプ、スプレータイプなど、様々な製品が販売されております。
アンプル型の活力剤は、元気な植物に効果的で、病気を防いだり免疫力をあげたり、植物の健康を保つのに優れております。
刺すだけ簡単!
安価で使用しやすいため、多くの園芸愛好家に愛されている商品です。
希釈するタイプの薬剤や、スプレータイプのものもあります。
たくさん植物を育てている人には、希釈タイプの方がお得ですね。
大きなジョーロに薄めて、たくさんの植物に撒くことができます。
植物由来の成分なので、匂いが気にならないのもメリットです。
虫が寄り付きずらく、オーガニックな野菜の栽培などを目指している方にはおススメの商品です。
(引用 https://www.hb-101.co.jp/products/detail/148?gclid=Cj0KCQjwyOuYBhCGARIsAIdGQRPNEF3ZU3fRsBtQZXQ55L_deKEQZV5qsTTlIeDXxoFR7v_6Advzu5MaAiWyEALw_wcB)
活力剤の与え方
肥料と同じく、活力剤にも用法用量があります。
有機のものは濃い濃度で与えても問題ないものもありますが、ミネラルを含む活力剤は、多量に与えすぎると、根圏環境の濃度が高くなり、浸透圧の影響で肥料やけを起こす可能性があります。
必ず、メーカーが決めた用量を守って使用してください!
弱ったからと言って過剰に与えすぎるのは、かえって植物に悪影響を与えるので注意しましょう。
まとめ
様々な種類がある活力剤から、弊社でおススメしているものをいくつかご紹介いたしました。
とにかく植物が弱ったときには活力剤を与える!
これだけ覚えておけば、何かあっても安心ですね!
植物を育てるうえで必ず必要になるものなので、持っていない方はすぐに入手しましょう!
これから植物を育てることを検討している方は、必ず活力剤を一緒に買うようにしてください。
活力剤の選び方は、目的や用途に応じて選べば良いと思います。
即効元気にさせたい方は、土母やバイオゴールド。
挿し木や鉄分補給が必要な方はメネデール。
手間をかけたくない方はHB101。
など、様々な目的に応じて使い分けられます。
どれを選んでいいかわからない場合、いつでも弊社の無料ラインにお問い合わせ下さい!
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