【植物のお医者さん】植物の訪問診療~フィカス・ベンガレンシス~
弊社で行った、植替え代行のお仕事の事例をご紹介いたします。
弊社では、ご自宅やオフィスに訪問して、植物の植替えや病気の治療などを行っております。
フィカス・ベンガレンシスについて
今回の患者さんはフィカス・ベンガレンシスです。
ベンガルゴムの木と呼ばれるゴムの木の仲間です。
幹肌が白く美しいのと、葉の色が落ち着いた濃い緑色なので、インテリア性も高い観葉植物です。
大変強い植物なので、育てやすく、初心者向けの観葉植物でもあります。
様々な樹形があり、大きなものから小さなものまで、曲がっていたり、らせん型だったり、生産者によってさまざまなデザインの仕立て方があります。
大変人気な観葉植物なので、いろいろな生産者から出荷されて、流通量も多い植物です。
人気な植物なだけに、ユーザーも多く、育て方に困っていらっしゃる方も多いのかと思います。
今回のベンガレンシスは、根腐れの症状が出ていました。
可愛がりすぎて、つい水を与えすぎてしまうケースが多く、根腐れさせてしまうケースが多いです。
作業内容
根の状態確認
まずは鉢から取り出して、根の状態を見てみましょう。
こちらが根の状態です。
ほとんど根が生えていないですね。
大きな株に対して、根のボリュームが明らかに少ないです。
これは、根腐れでダメになった根が壊死して、土の中の細菌に分解されてしまったため、
根のボリュームが減少してしまったのです。
これでは水を吸い上げても、株の天辺まで水を送ることができません。
土のコンディションを変えて、新しい根を生やす事が重要になります。
土の作成
とにかく水はけ重視の土を作成します。
赤玉土をメインに、少し培養土を配合して作成します。
だいたい、赤玉:培養土=7:3の割合で配合しています。
ほとんど赤玉土なので、かなり水はけが良くなりました。
土がしっかり乾いてから、たっぷりと水やりすることで、新たな根が生えてきます。
根腐れした場合は、根の周りの環境を改善してやることが重要です。
水やり
水やりの頻度が高すぎて、土が完全に乾く前に水やりしたために、根腐れしてしまったようです。
また、鉢を急に大きくしすぎたことも原因です。
現在直径36㎝の鉢に入っていたため、植物が吸える量より多い水が鉢に入ってきてしまい、根腐れしやすい環境になってしまったことが考えられます。
水はけのよい土に変えたため、今後は、鉢底までしっかり乾いてから、
たっぷりの水を与えていただくのが良いでしょう。
剪定
すでに死んでいる部分はカットします。
今回は、根元の部分のみ生きていたので、ほとんど地上部をカットすることになってしまいました。
ゴムの木で、生きている部分の見分け方は、表面に傷つけることです。
死んでいる幹は、表皮がふやけて死んでいるので、傷口が黒くなります。
一方、生きている部分は、傷口が緑色で白い樹液が出てきます。
ゴムの木はこの白い樹液が出る事が、健康な証です。
動物でいう、血液が通っている証拠です。
この生きている部分でカットします。
元気であれば、樹液がドバドバ出てきますが、ほとんど出てきませんね。
ただし、ここに元気な枝があるので、枝を残して上部をすべてカットしました。
まとめ
大人気のフィカス・ベンガレンシスでした。
産地によって使用している土が異なるため、もともと鉢に入っていた土は、水はけがかなり悪い事があります。
園芸店では植替えされずに販売されていることがほとんどなので、ご自宅で植替えしてみるのも良いかもしれませんね。
植替えに自身の無い方も、乾燥気味に育ててやれば問題なく育ちます。
しっかり土が渇いてから水をたっぷり与えるのが良いでしょう。
水のやりすぎ、風通しが悪くならないように注意して育ててみてください!
まずは、お問い合わせフォームからご相談ください!
また、ラインのご相談も承っております。
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