シュロチクの育て方完全ガイド|初心者でも安心の管理ポイントとは?
和室にも洋室にも馴染む上品な見た目と、卓越した耐陰性で人気の“シュロチク(棕櫚竹)”。
丈夫で育てやすく、初心者でも安心して管理できる観葉植物として多くの家庭やオフィスで愛されています。
この記事では、シュロチクを枯らさず元気に育てるための基本ポイントをプロの視点で解説します。
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【1】シュロチクってどんな植物?
・ヤシ科ラピス属(和名:棕櫚竹)
・細い竹のような茎が特徴
・耐陰性が非常に高く、室内向きの観葉植物
・暑さ・寒さにも強く、管理がしやすい
★おすすめポイント
→「薄暗い場所でも育つ」「和風インテリアとの相性抜群」
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【2】置き場所|耐陰性は高いが光があるほど美しく育つ
● 最適な場所
・レースカーテン越しの柔らかい光
・北向きの窓辺
・オフィスや玄関など光が弱い場所でも育つ
● 注意点
・真夏の直射日光は葉焼けリスク
・極端な暗闇に置き続けると葉が薄くなり、弱る
・エアコンの風が直接当たる場所はNG
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【3】水やり|“乾いたらたっぷり”が鉄則
シュロチクは根が繊細で、過湿は大敵。
乾き具合をしっかり確認してから与えることが大切です。
● 基本
・土がしっかり乾いてからたっぷり
・受け皿の水は必ず捨てる
● 季節別
・春〜夏:乾きやすいのでこまめにチェック
・秋〜冬:水分量を減らし“乾燥気味”に管理
★水切れサイン
→ 葉先が茶色くなる、葉がだらりと垂れる
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【4】温度と湿度|環境変化に強い植物
・適温:15〜25℃
・最低温度の目安:5℃以上(比較的寒さに強い)
・乾燥にやや弱いため、冬は加湿気味にすると◎
● 加湿のコツ
・朝の葉水
・加湿器の併用
・濡れた軽石トレイを近くに置く
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【5】肥料|控えめでOK
肥料を与えすぎると根を痛めるため“少なめ”が基本です。
・春〜秋:緩効性肥料を2ヶ月に1回 or 液肥を月2回
・冬:肥料不要
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【6】植え替え|根詰まりしやすい植物
シュロチクは根が細かく、鉢いっぱいに広がりやすいため、2年に1回の植え替えがおすすめ。
● 植え替えのサイン
・鉢底から根が出ている
・水の染み込みが悪い
・葉が弱ってきた
● 適した土
・観葉植物用土
・通気性を良くするためにパーライトを混ぜると◎
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【7】気をつけたい害虫と対策
● カイガラムシ
→ 白い綿のような塊がつく
・対策:歯ブラシでこすり落とす or 殺虫剤を使用
● ハダニ
→ 葉裏に小さな赤い点
・対策:葉水で湿度を保つ、こまめに洗う
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【8】よくあるトラブルと対処法
● 葉が黄色くなる
→ 過湿 or 光不足
・対処:乾かし気味に、水やりを見直す/少し明るい場所へ移動
● 葉先が黒くなる
→ 乾燥
・対処:加湿、エアコン風を避ける
● 茎がスカスカになる
→ 光不足で徒長
・対処:少し明るい場所へ移動
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【まとめ】
シュロチクは“置き場所に困らない耐陰性の強さ”と“管理のしやすさ”が魅力の優秀な観葉植物。
最低限のポイントさえ押さえれば、初心者でも立派な株に育てることができます。
● 明るい日陰
● 乾いたらたっぷり水やり
● 寒さ・乾燥に注意
● 2年に1回の植え替え
この4つを意識すれば、いつまでも青々とした美しい姿を保ってくれます。