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雨が多い時期に注意すべき庭木の病気とは?

雨が多い時期に注意すべき庭木の病気とは?

梅雨や秋の長雨など、雨が続く時期は庭木にとって過酷な環境です。
湿気が多く日照不足になると、病気の発生リスクが一気に高まります。
病気は一度発生すると広がりやすいため、予防と早期発見が重要です。

この記事では、雨が多い季節に特に注意したい庭木の病気と、その対策を詳しく解説します。

1. 雨が多い時期に病気が増える理由

  • 湿度の高さ: カビや菌類が繁殖しやすい
  • 風通しの悪さ: 枝葉が乾きにくく、病原菌の温床に
  • 日照不足: 光合成が不十分になり、樹木が弱る

これらの条件が重なることで、庭木は病気にかかりやすい状態になります。

2. 雨の季節に多い庭木の病気

① うどんこ病

葉や茎に白い粉をまぶしたような症状が出る病気。
特にバラ、カエデ、モミジなどで発生しやすく、放置すると生育が悪くなります。

② 黒星病(黒点病)

葉に黒い斑点が広がる病気。バラやツバキ類によく見られ、落葉を引き起こす原因となります。

③ 褐斑病

葉に茶色の斑点が現れ、次第に広がって枯れてしまう病気。サザンカやツバキ、果樹類にも発生します。

④ 灰色かび病

湿気が高い環境で発生しやすく、葉や花に灰色のカビが広がります。
バラや草花の花弁に多く見られる病気です。

⑤ 炭そ病

葉や枝に黒い斑点ができ、徐々に広がって落葉します。カキ、ツツジ、ツバキなどに多い病気です。

3. 病気を予防する剪定と管理

① 風通しを良くする剪定

枝葉が込み合っていると湿気がこもり、病気が発生しやすくなります。
梅雨前に透かし剪定を行い、風通しと日当たりを確保しましょう。

② 落ち葉や枯れ枝の除去

病原菌は落ち葉や枯れ枝で越冬・繁殖します。
庭を清掃して不要な有機物を取り除くことが重要です。

③ 水はけの改善

地面が常に湿っていると根腐れや病気の原因になります。
砂利や暗渠排水で水はけを改善しましょう。

4. 発生してしまった時の対処法

  • 症状が出た葉や枝は早めに切除・処分する
  • 薬剤散布(殺菌剤)で拡大を防ぐ
  • 発生が広がった場合は専門業者に相談する

5. 雨の多い時期に強い植物を選ぶ

庭木選びの段階で病気に強い種類を選ぶのも効果的です。

  • 常緑樹:シマトネリコ、ソヨゴ、オリーブ
  • 落葉樹:アオダモ、ヤマボウシ、ハナミズキ
  • 低木・地被植物:ツツジ類、アジサイ、タマリュウ

まとめ|雨期は予防と早めの対応がカギ

✔ 雨が多い時期は湿気・日照不足で病気が発生しやすい
✔ うどんこ病・黒星病・褐斑病・灰色かび病・炭そ病に注意
✔ 透かし剪定と清掃で風通しと衛生環境を保つ
✔ 発生したら早期除去と薬剤で拡大防止
✔ 病気に強い庭木を選んで根本対策を

雨の多い時期は、庭木が健康を損ないやすい季節です。
日常の観察と予防的な手入れで、病気に負けない庭を育てていきましょう。

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