曲げ仕立て・樹形づくりの楽しみ方|ベンガレンシスの育て方応用編
フィカス・ベンガレンシスは、単に育てるだけでなく、**「仕立てて育てる」**楽しさを味わえる観葉植物です。
この記事では、**曲げ仕立て(ワイヤリング)や樹形づくりのコツ・方法・楽しみ方**を詳しくご紹介します。
【ベンガレンシスの仕立てが人気の理由】
✓ 成長が早く、幹が柔らかい若木は造形がしやすい
✓ 樹形を整えることで“世界に一つだけ”の観葉植物に
✓ 和風・北欧・ナチュラルなど、インテリアに合わせて形をアレンジできる
【曲げ仕立てとは?】
曲げ仕立て(ワイヤリング)とは、植物の幹や枝にワイヤーを巻いて
**任意の方向や角度に形づくる手法**のこと。
盆栽の技法に近く、ベンガレンシスの柔軟な枝はこれにとても向いています。
【準備するもの】
- アルミワイヤー(園芸用、太さ2〜3mm)
- ペンチ(ワイヤーのカット用)
- 支柱(支えが必要な場合)
- 手袋(傷つき防止)
【曲げ仕立ての基本ステップ】
① 剪定して樹形の構想を立てる
→ 不要な枝をカットし、全体のバランスを整える
② 曲げたい枝にワイヤーを巻く
→ 幹に沿わせてらせん状に巻く(巻きは強すぎず、枝が痛まないように)
→ 曲げる方向に少しずつテンションをかけて角度を調整
③ 仕立てた状態を2~3ヶ月キープ
→ 樹形が固定されたらワイヤーを外す
④ 成長に合わせて再調整
→ 時間とともに枝が硬くなるので、若いうちに仕立てるのが理想
【ワイヤリングの注意点】
- ワイヤーを巻いた部分が成長とともに食い込むことがある → 月に1回程度チェック
- 無理な曲げは枝折れの原因に → 徐々に曲げるのが基本
- 傷ついた枝は元に戻らない → 一度の作業で完璧を目指さず、数回に分けて調整
【理想の樹形を目指すコツ】
- Y字型、ラウンド型、S字型など、バリエーションは豊富
- 幹が曲がると自然な躍動感が出る
- 葉の向きを意識して光の当たり具合を調整すると美しさUP
【ワイヤリング以外の樹形づくり】
■ 支柱を使った誘引
→ 曲げが不安な方は、支柱に固定してゆるやかに方向を変える方法も◎
■ 剪定でシルエットを整える
→ ワイヤーを使わず、カットだけで高さ・横幅をコントロールする
■ 挿し木を利用して群植風にする
→ 挿し木で増やし、複数株を一鉢にまとめることでボリュームのある樹形に
【まとめ】
ベンガレンシスは、単なる「育てる植物」から「アート作品」に進化する楽しさを持っています。
- 曲げ仕立てで世界に一つの樹形に
- 若いうちに仕立てると自由自在
- 時間をかけて育てることで、愛着も増していく
自分だけのベンガレンシスをデザインして、グリーンライフをもっと楽しく豊かにしてみませんか?