【肥料不足が招く罠】春は新芽が出る時期であり、落葉期でもある
皆さんこんにちは!
植物のお医者さん、Green Design院長の滝口です。
春になって、皆さんの植物も新しい芽が出ているのではないでしょうか?
暖かくなってくると、植物は一斉に動き出しますよね。
お部屋の観葉植物も、屋外の植木も、みんな元気に新しい葉を出していることと思われます。
室内の観葉植物って、ほとんどの植物が常緑ですよね?
冬も葉落ちせず常に葉がついているはずです。
ちなみに、常緑樹って落葉期があるのはご存じですか?
え?常緑樹って常に葉がついているから、常緑樹なんじゃないの?
と思うかもしれません。
ところが、実は常緑樹にも落葉する時期があるのです。
それはいつか?というと、春の新芽が芽吹く時期なのです。
実は常緑樹とはいえ、いつまでも古い葉っぱをつけているわけではないのです。
そんなことをしたら、上から下まで葉っぱだらけになってしまいます。
木は、幹があって上の方に葉をつけますよね。
つまり、枝の根元には葉をつけないのです。
当たり前のようなことですが、言われてみれば確かに身の回りの木も、下の方や枝の根元に葉はついていないですね。
では、なんで常緑樹の葉が落ちるのでしょうか?
理由1:葉を維持するにはエネルギーコストがかかるから。
実は葉をずっと保持するのは意外とエネルギーが必要で、沢山の葉をもつということは、適切な栄養下で成育している樹木の証なのです。
野生の木は大きいですよね。
自然の最も適した環境に住んでいるからこそ、大きく成長し沢山の葉をつけるのです。
理由2:肥料不足
春になると、花が咲き、新芽が出てきます。
そこで細胞分裂が活性化して、エネルギーを使います。
この時、木の体内にどれだけ肥料成分が残っているかで、葉が保持できるか否かが決まります。
成長期の時期に以下に肥料を与えているかが決め手となるのです。
ちゃんと肥料を与えて育てた植物は、花や新芽が出ても、古い葉を落としずらく、逆に肥料不足の植物は、春の時期に葉が黄色くなって落葉します。
これは、古い葉から葉緑素を分解して栄養にするためです。
余剰な栄養が残っていないと、自分の葉を分解せざるを得ずに、古い葉から養分を吸収し新芽に栄養を渡すのです。
ご自宅の観葉植物は、春になって急に葉落ちしていませんか?
そんな時は、とにかく肥料を与える事が回復の近道です!
室内の観葉植物には液体肥料か固体の化成肥料を撒いてください。
外の庭木には固形の肥料を与えます。
適切な肥料やりで、植物の栄養状態をコントロールすると、葉落ちが防げるだけでなく、来年の花付きや枝の成長を促進する効果もありますので、是非植物には肥料を与えるようにしてください。
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