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根腐れについて

観葉植物を育てている方が、植物を一番枯らしてしまう原因って何だと思いますか?

答えは、水のやりすぎによる根腐れなのです。

 

「ついついお世話したくなってちょこちょこ水やりしてしまう。」

「調子悪そうだから、とりあえず水やりしてみる。」

「なんとなくコップ1杯くらいの水を毎日やっている。」

これ全部根腐れの原因なんです。

 

 

 

 

植物の業界に長年いますが、正しい水のやり方を知っている人がとても少ないのが現状です。

園芸店で育て方のアドバイスを受けたり、ネットの情報を調べると水のやり方は書いてあるにもかかわらず、どうしても根腐れさせてしまうとお悩みの方。

このブログに根腐れさせない方法のすべてを書きました!

とりあえずこの方法で水やり管理していただければ、もう根腐れすることは無いでしょう!

 

 

 

それでももし、植物の調子が悪いようであれば、

ご安心ください!!

弊社の無料植物相談ラインをご利用ください!

 

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〇目次

・そもそも根腐れとは?

・根腐れしやすくなる条件

・根腐れの見分け方

・根腐れの対処法

・根腐れの予防

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さて、弊社で訪問診療をした際に、根腐れで植物が傷んでいるケースがとても多いです。全体の80%くらい??

では、なぜ根腐れが起きるのか、まずは、その原因を解説いたしましょう。

 

 

 

・そもそも根腐れとは?

まずは根腐れのメカニズムについて理解しましょう。

根腐れは、

「根の周りに水分が常に存在することで、土の中の酸素濃度が低下し、微生物による腐敗が生じ有害なアンモニアが発生することで植物の生育被害を与えること。また、常に水分に接して根の細胞がふやけて死滅して、根の機能が失われること。」

 

 

まとめるとこんな感じです。

つまり、水が多すぎて根がダメになっちゃうのです。

 

実は根も呼吸をしているのです。

土の中の酸素が少なくなると、根の細胞がうまく生育することができないのです。

 

詳しい内容はここには記載しませんが、細菌たちは、酸素が無い条件ではちょっと特殊な代謝経路で有機物を分解し、アンモニアなどの有害物質が発生しやすくなります。

 

これにより、植物の根の環境が悪くなってしまい、ダメージを受けてしまうのです。

 

 

 

 

・根腐れしやすくなる条件

土に常に水分がある条件が根腐れを引き起こします。

では、どんな育て方や環境で根腐れしやすくなるのでしょうか?

いくつか例を挙げて解説します。

 

1, 水やりの頻度

まずほとんどの原因はこの、水やりの頻度です。根腐れをさせてしまう方のほとんどは、水やりの頻度が高すぎるのです。

正しい水の与え方は、土がしっかり乾いてから、鉢底から水が出るまでたっぷり与えるです。

土が完全に乾いてからで十分なのです。

 

どのように土の乾き具合を判断するかというと、

箸のような細長い棒を、鉢の底まで土に挿し込む事で、土の湿り気がわかります。

土から出したときに、少しでも湿っていたら水やりを控えて大丈夫です。

 

 

 

2, 風通し

盲点になりやすいのが、この風通しです。

植物を育てるうえで欠かせない要素は、温度・日光・水、そして風通しなんです。

 

自然界では、空気が止まっていることはまずありません。

しかし、お部屋の中はエアコンが稼働していない時間などは、空気が停滞しています。

 

特に最近の新築物件は、樹密度を高くする傾向にあるため、空気の流れが悪くなる傾向にあります。

締め切った環境では空気の循環がされず、土が乾きずらくなる原因となります。

 

エアコンは、植物に直接当ててはいけませんが、空気を循環させるために間接的に風が当たるくらいがちょうどよいです。

または、サーキュレーターで空気を動かすのもとても効果的でしょう。

風通しの良い環境では土の表面からの水分蒸発も進むため、土の乾燥を早めて、根腐れしずらくなる効果もあります。

 

 

 

3, 日当たり

日当たりの良い部屋に置いた植物と、あまり日の当たらない部屋に置いた植物を比較すると、明るい部屋で育った植物の方が土の渇きが良いです。

当たり前のことのように聞こえますが、なぜかをご説明します。

 

日当たりが良いと、気温が上昇するため、水分が蒸発しやすくなります。

土の表面から蒸発が進むことで、土が乾きやすくなるのです。

 

さらに、明るい室内の方が植物の生育が良くなるため、成長に伴い水分の吸収が活発になります。

すると根の生育も促進されて、土いっぱいに根が張り巡らされて、水分の吸収が効率的に行われます。

 

日の光に当てて、きちんと植物を成育させることで、根腐れの防止にもつながるわけですね。

 

 

 

4, 土

根腐れを引き起こす原因で、大きな原因になるのは土です。

 

水はけの悪い土を使用することで、土が乾きずらくなり、根腐れを引き起こします。

これは、本当によくあるパターンです。

 

園芸店に置いてある植物は、生産者が出荷したものを市場で買って並べているものになります。

生産者によって、使用する土が異なるため、中にはかなり水はけの悪い土を使用している産地もあります。

 

また、よく根を張ってから出荷してくださる生産者も多いので、品質は良いものの、土が古くなってしまい水はけが悪くなってしまった土もあります。

 

観葉植物の土は水はけのよい土を使用するのが一番です。

目安は、水をやると、さっと鉢底から水が出るくらいの水はけが良いでしょう。(植物種類によって水持ちの良い土で成育させる事もあります)

 

弊社では、市販の観葉植物の培養土に赤玉土を混ぜて水はけを調節して植えこんでいます。

根腐れがひどい植物は、とにかく根が乾きやすい環境が大切なので、赤玉土の配合比率を高くして、混合用土を作成して植込みを行っております。

他にもバーミキュライトやパーライトなどを使用して水はけを良くする手もあります。

 

また、古い土は栄養成分が枯渇し、土の中の菌叢状態が悪くなるなどの原因で、土の団粒構造が崩れ粘土質な土になってしまいます

同じ土で2年育ったら新しい土に交換することを検討されても良いかもしれませんね!

 

 

 

5, 鉢皿に水をためている

観葉植物は基本的にさらに水を貯めて育ててはいけません。

ほぼ間違いなく根腐れしてしまうでしょう。

 

成育が早い植物やシダ系の植物など、水を多く必要とする植物以外は、基本的に鉢皿に水を貯めると根がダメになります。

これは、常に鉢下から水が供給されることで、根が乾かず根腐れしてしまうのです。

 

 

鉢皿に水が溜まったらすぐに捨ててください!

 

 

 

 

6, 植物の活性

植物の水の吸い上げは、植物の活性に左右されます。

植物が健康で元気であれば、どんどん水を吸収して成育するため、根腐れも生じずらいです。

 

植物の活性を上げるには、活力剤を使いのが一番です!

ここではアンプル型の薬剤ではなく、水やりの度に水に薄めて使用する活力剤をお勧めしております。

 

・土母

光合成細菌由来の活力剤

免疫力、代謝アップ、新芽や根の生育促進がされることで、根からの水の吸収効率もアップします。

 

・バイオゴールドバイタル

納豆菌の完全発酵液を主原料にしています。

こちらも水に薄めて与えることで、免疫力・代謝・新芽や根の成長促進が見られます。

霧吹きに入れて葉に散布すると、代謝が上がり、根からの水分吸収効率が良くなります。

 

植物の健康を維持するうえで活力剤は必須アイテムといえます。

弊社でも販売しておりますので、ご入用の方はご連絡くださいませ。

 

 

 

 

・根腐れの見分け方

家の植物が根腐れしているかどうか判別するにはどうすればよいのでしょうか?

根腐れの症状はいくつかあります。

 

・葉が丸くなっている

根にダメージがあると葉が丸くなる症状が見られます。

ただし、これは広葉樹で確認しやすい特徴になります。

全体的に葉が丸くなっている場合は、根腐れを疑ってみてください。

 

・葉が落ちる

根腐れの時は、新芽を残すように、古い葉から落葉します。

これは、エネルギーコスト削減のために葉を落とし、なるべく新しい目を維持しようとするからです。

寒さで害を受けた際も同様の症状が見られます。

 

・葉が黒くなる

根腐れした植物の葉は、葉先から黒く変色することがあります。

葉が変色するのは根腐れだけが原因ではないですが、症状の一つとして覚えておいても良いかもしれません。

うまく根から水分や栄養分を葉に送れないため、先端からダメになっていきます。

時間がたつと黒く枯れていく部分が広がっていき、最終的に葉全体が黒くなって落ちます。

一度変色すると元に戻らないので注意が必要です。

 

・葉がだらんと垂れる

根から水が送られていないため、茎の中の圧力が低下して葉がしな垂れます。

植物の幹や茎の中は、道管・師管といった、根や葉からの水分・養分の移動が行われる管が血管のように通っています。

根腐れを起こすと、管の中の水分が少なくなり、まるで水枯れが起きたように葉が垂れてしまうのです。

 

 

・幹がぶよぶよする

これは、先ほど出てきた道管・師管が腐ってしまったために引き起こされる症状です。

これは根腐れが生じてかなり症状が進んでしまい引き起こされる症状です。

幹全体が腐敗してしまうので、そのままでは植物が復活することはできません。

挿し木や剪定などで、生きている部分から新たに根を出させる必要があります。

 

 

・枝や幹にしわが寄る

これも根腐れによって引き起こされる、道管・師管の腐敗が原因です。

内側から腐敗してふやけてしまったために、表皮が柔らかくなり、しわが寄ったような姿になります。

こうなると復活はできませんので、ダメになった枝は全てカットします。

 

 

 

根腐れで見られる症状はこのくらいでしょうか。

植物がちょっと怪しいなと思ったときに、該当する症状が無いか、確認してみてください。

 

 

 

 

 

 

・根腐れの対処法

さて、根腐れをしてしまった植物を救出する方法はあるのでしょうか?

実際のところ、根腐れの重症度によって復活するリスクは大きく変わってきます。

処置が早ければ早いほど、復活する可能性が高くなります。

 

様々な症状によって復活のさせ方が異なります。

ケースごとに解説いたします。

 

 

・植替え

軽度の根腐れの場合、まずは、根を乾かすことが最優先になります。

土の水はけが良い場合は、植替えもせず、すぐに土が乾く環境においてやるだけでも効果あります。

 

しかし、土の水はけに問題がある場合、すぐに土を交換しなくてはいけません。

根腐れすると土から、独特なアンモニア臭がします。

臭いにおいがしたら、すぐに植替えしてください。

 

~植替えの手順~

・まず悪い土をすべて取り除きます

・悪くなった根っこをすべて除去します。腐っているので、触るとポロポロと取れます

・観葉植物と赤玉土を、培養土:赤玉土=6:4くらいの割合で混ぜ合わせて、水はけ重視の土を作成し植え替えます。

・根が湿っている場合、すぐに水やりをせず、半日~1日時間をおいて、たっぷりと水をやります。

 

あとは、活力剤を添加して様子を見ます。

1か月~2か月ほどで新芽が出てくれば、根が発根した証拠です。

 

 

・挿し木

根腐れが進行して、根元の幹が腐ってしまった場合。

根元から腐ると、腐敗が進行して株全体がやられてしまいます。

その前に、健康な枝や幹を剪定し、挿し木で復活させる方法があります。

 

~挿し木の手順~

・健康な枝や幹を切ります。断面は平になるように、切れ味良いハサミでカットします

・枝には先端に葉っぱ2枚ほどついていれば十分。それ以外の葉をすべて落とします。
・水を張った花瓶などに枝を浸します。水は毎日交換しましょう

・1か月ほどすると根が出るので、10㎝ほど根が伸びるまで待ちます

・根が成長したら土に植え替えます

 

水を吸わせた後すぐに土に入れる方法もありますが、個人的には水で根を出してから植え替えたほうが確実でおススメです。

水で発根さえるときは、メネデールという薬品を使用するとさらに良いでしょう。

土に差して挿し木をする際は、ルートンという発根材を使用すると、成功率が上がります。

 

 

・剪定

枝先から腐敗が進行し、葉や枝がダメになったときは、枯れてしまった枝葉すべてカットします。

断面が柔らかかったり、黒い部分はダメな部分です。断面が緑色や水気がありきれいな部分は生きているので、生きている部分まで剪定し、切り進めます。

生きている部分でカットすると、切った部分より少し下の節から新芽が出てきます。

カットしてから1か月~2か月ほどで新芽が出ることがあるので、しばらくは風通しと日当たりの良い環境で管理します。

 

土が腐敗している場合は、新しい水はけのよい土に植替えをします。

 

 

 

 

 

 

 

 

・根腐れの予防

ここまでは、根腐れの症状や対処法についてご説明しました。

そもそも、根腐れを起こさないようにするには、どんなことに注意すればよいのでしょうか?

 

まずは、水やりの頻度です。

正しい水やりの頻度は、土がしっかり乾いてから、たっぷりと水をやることです。

たっぷりとは、鉢下から水が出るくらいの量です。

上述の通り、土がそこまでしっかり乾いているか確認してから水やりしましょう。

 

ちなみに私は、土が乾いて、葉がしな垂れてから水やりをしています。

ちょっとかわいそうだよ・・・と思うかもしれませんが、

このくらい水を制限した方が、植物が鍛えられて、乾燥にも耐性ができるのです。

そして、鉢皿には絶対に水を貯めないでください!

 

 

 

 

 

次に、風通しの確保です。

部屋の中の空気を動かすだけでも、表土の乾燥が効率的になり、土の乾燥が早くなります。

 

日当たりも重要です。

あまり日が当たらない場所は土からの水分蒸発も抑えられ、植物の活性も落ちます。

なるべく日当たりの良い室内に置いて育ててください。

1週間に1回乾くくらいの頻度がベストな環境ですね。

 

 

 

 

買ってきた状態の土をそのまま使う場合、水はけが良いかどうかをチェックしてください。

もし水はけが悪い土であれば、赤玉土を混ぜるなどして、水はけのよい土に交換しましょう。

 

 

上記の育て方を実践していただければ、根腐れのリスクはかなり防げるはずです!

是非やってみてください!

 

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