葉が黄色くなる・しおれる…アルテシマのトラブル診断と対処法
葉が黄色くなる・しおれる…アルテシマのトラブル診断と対処法 フィカス・アルテシマは丈夫な観葉植物ですが、環境の変化や管理のズレで葉の黄化・しおれが起こりやすい植物でもあります。 この記事では、症状別に原因を見極め、正しい復活方法を“プロ視点”でわかりやすく解説します。 --- 【1】葉が黄色くなる原因と対処法 ● 原因① 水の与えすぎ(最も多い原因) アルテシマは根腐れに弱く、常に湿った土は大敵。 下葉から黄色く変化し、ポロッと落ちることがあります。 ▶ チェック ・土が乾かず重たい ・鉢底の水を溜めっぱなし ・下葉のみ黄化 ▶ 対処法 ・乾くまで水やりストップ ・風通しを確保 ・ひどい場合は根の状態確認&植え替え --- ● 原因② 水切れ・乾燥 乾燥が続くと、葉が黄化しつつパリパリにしおれることも。 ▶ チェック ・葉先の枯れ ・葉がカールする ・土が白く乾燥 ▶ 対処法 ・鉢底から流れるほどしっかり潅水 ・湿度50〜60%に調整 ・エアコンの風を避ける --- ● 原因③ 光不足 光量が足りないと光合成が減り、下葉から順に黄色くなります。 ▶ チェック ・斑が薄くなる ・新芽が小さい ・徒長して茎が細くなる ▶ 対処法 ・明るい窓辺へ移動 ・LEDライトで補光 ・徐々に慣らして“急な光変化”を避ける --- ● 原因④ 寒さ(秋〜冬に多い) 10℃を下回る環境はアルテシマの黄化・落葉トラブルの大半の原因。 ▶ チェック ・葉が冷たい ・夜間に急激に黄化 ・しんなりして落葉 ▶ 対処法 ・室温15℃以上をキープ ・夜は窓際から離す ・断熱シートやカーテンで冷気を遮断 --- ● 原因⑤ 肥料過多 肥料の与えすぎは“肥料焼け”を起こし、葉が黄色く変色します。 ▶ チェック ・土表面が白く結晶化 ・葉がまだらに黄化 ・成長が止まる ▶ 対処法 ・肥料をストップ ・水で軽く流して塩分を薄める ・必要なら植え替え --- 【2】葉がしおれる原因と対処法 ● 原因① 水切れ もっとも多いパターン。特に夏の猛暑に多発。 ▶ 対処 ・鉢の底から水が出るまでたっぷり水やり ・以降は“乾いたらたっぷり”を徹底 --- ● 原因② 根腐れ 過湿で根がダメージを受けると、逆に“しおれる”症状が出ます。 ▶ 対処 ・土を乾かす ・根の状態を確認(黒い・臭い→腐り) ・腐根はカットして植え替え --- ● 原因③ 急な環境変化 日照・湿度・気温の変化が大きいほどストレスでしおれやすくなります。 ▶ 対処 ・急な移動を避ける ・風に直接当てない ・ゆっくり環境に慣らす --- 【3】症状別・即チェックできるフローチャート】 ① 土の状態を見る 濡れている → 過湿 → 水やり停止・乾燥促進 乾いている → 水切れ → たっぷり与える ② 葉の状態を見る 黄色い → 光不足 or 水やり問題 茶色い → 乾燥 or 冷え しおれ → 水切れ or 根腐れ ③ 温度確認 10℃以下 → 寒さストレスが原因 ④ 肥料の有無 直近で施肥 → 肥料焼けの可能性 --- 【4】復活までのステップ】 STEP1:土と温度の見直し STEP2:光量を調整(レース越しの光が最適) STEP3:適度な水分管理に修正 STEP4:必要に応じて植え替え STEP5:2〜3週間様子を見る(急な変化はNG) --- 【まとめ】 アルテシマの葉の黄化・しおれは、 ・水管理のミス ・光不足 ・寒さ ・肥料過多 の4つがほとんどの原因。 環境を一つずつ整えることで、再びツヤのある明るい葉を取り戻します。 “焦らず、ゆっくり環境を整える”ことが復活への近道です。
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