コーヒーの木の植え替え方法とタイミング|根詰まりを防ぐ育て方
ツヤのある葉が美しいコーヒーの木は、成長が早く根がよく張る植物です。
長く健康に育てるためには「定期的な植え替え」が欠かせません。
この記事では、根詰まりを防ぐための正しい植え替えのタイミングと手順を解説します。
【1. なぜ植え替えが必要なの?】
コーヒーの木は成長が早く、鉢の中で根がぎっしり詰まってしまうことがあります。
根詰まりを放置すると、水はけが悪くなり、酸素不足で根腐れを起こす原因に。
定期的に新しい土に入れ替えることで、根の呼吸を助け、健康な成長を促します。
【2. 植え替えの目安時期】
・春〜初夏(5〜6月)がベストシーズン
・気温が20℃前後で安定している時期に行う
・冬や真夏の高温期は植物にストレスを与えるため避ける
【3. 植え替えが必要なサイン】
□ 鉢底から根が出ている
□ 水やりしてもすぐに染み込まない
□ 成長が止まり、葉が小さくなった
□ 土の表面に白いカビやコケが生えている
これらの症状が出たら、植え替えのタイミングです。
【4. 用意するもの】
・ひと回り大きい鉢(現在の鉢より+2〜3cm大きめ)
・観葉植物用培養土、または配合土(赤玉土6:腐葉土3:パーライト1)
・鉢底石
・ハサミ(根の整理用)
【5. 植え替えの手順】
① 鉢から株を取り出す
・株元を手で押さえ、鉢を軽く叩きながら抜く
・無理に引っ張らず、土ごとやさしく取り出す
② 古い土を落とす
・根の周りの土を3分の1ほど落とす
・黒く変色した根や細かい根はカット
③ 新しい鉢を準備
・鉢底石を敷き、通気性と排水性を確保
・少量の土を入れてから株を中央にセット
④ 残りの土を入れて整える
・隙間ができないよう、やさしく押さえながら土を足す
・植え替え後はたっぷりと水を与える
⑤ 半日陰で休ませる
・植え替え直後は根が弱っているため、1週間ほど直射日光を避けて養生
【6. 植え替え後の管理ポイント】
・1週間〜10日は肥料を与えない
・水やりは土の乾き具合を見ながら控えめに
・新芽が出始めたら通常管理へ戻す
【7. 根詰まりを防ぐコツ】
・1〜2年ごとに定期的な植え替えを行う
・鉢底の水抜けをチェックし、受け皿の水はためない
・大株になってきたら、株分けしてスペースを確保する
【まとめ】
コーヒーの木は根詰まりしやすい植物ですが、正しいタイミングで植え替えをすれば長く元気に育ちます。
春の植え替えはリフレッシュのチャンス。通気性の良い土と少し大きめの鉢に替えて、健康な根を育てましょう。