水やりのタイミングで差が出る!コーヒーの木の水分管理の基本
ツヤのある緑の葉が魅力のコーヒーの木。見た目は丈夫そうですが、実は水やりの加減を間違えると一気に弱る繊細な植物です。ここでは、元気に育てるための正しい「水分管理の基本」を解説します。
【1. コーヒーの木は“やや湿り気のある環境”が好き】
コーヒーの木はアフリカや中南米などの熱帯原産で、湿度の高い環境を好みます。
しかし、常に水が溜まった状態では根腐れを起こすため、「乾き気味〜やや湿り気」の中間を保つことが理想です。
【2. 水やりの基本サイクル】
● 春〜夏(生育期)
・土の表面が乾いたらたっぷり与える
・気温が高い時期は2〜3日に1回程度が目安
・朝か夕方の涼しい時間帯に水を与える
● 秋〜冬(休眠期)
・成長が止まるため、水やりは控えめに
・土が完全に乾いてから2〜3日後に少量与える
・寒い日の夜間の水やりは避け、午前中に与える
【3. 過湿と水切れの見分け方】
■ 過湿(水の与えすぎ)
・下葉が黄色くなる
・土の表面がいつまでも湿っている
・鉢底からカビ臭がする
■ 水切れ(乾燥しすぎ)
・葉がしおれる、垂れる
・葉先が茶色く枯れる
・軽く触ると土がサラサラしている
→ 指で土の表面を触って「乾いている」と感じたら、たっぷり与えるのが基本です。
【4. 水やりのコツ】
・受け皿に水を溜めっぱなしにしない
・霧吹きで葉水をして、湿度をキープ
・水は常温のものを使用(冷水は根を傷める)
・硬水よりも軟水(日本の水道水でOK)がおすすめ
【5. 季節別の水分調整】
・春:気温上昇に合わせて徐々に回数を増やす
・夏:乾燥と高温で水切れしやすい → 毎日チェック
・秋:涼しくなったら徐々に回数を減らす
・冬:水やりを減らして根を休ませる
【6. 湿度管理も重要】
コーヒーの木は湿度が低いと葉先が枯れやすくなります。
・加湿器を利用する
・葉水を朝晩に行う(夜間は避ける)
・鉢の下に濡れた軽石やトレイを置いて間接的に加湿する
【7. 水やりでよくある失敗例】
✘ 「毎日少しずつ水を与える」 → 常に湿りすぎて根腐れ
✘ 「完全に乾いてから大量に与える」 → 急な吸水で根がダメージ
✘ 「寒い部屋で夜に水やり」 → 冷たい水が根を傷める
【まとめ】
コーヒーの木の水分管理は「乾いたらたっぷり、湿ったままはNG」。
過湿と乾燥のバランスを見極めれば、一年を通してツヤのある美しい葉を楽しむことができます。
正しいタイミングでの水やりが、コーヒーの木を長く育てる最大のコツです。