夜に葉を閉じる理由とは?エバーフレッシュの生態と動く植物の秘密
観葉植物として人気の「エバーフレッシュ」。
日中は葉を広げて生き生きとしているのに、夜になると葉を閉じておじぎをするように変化します。
この不思議な動きには、植物の生態に深く関係した“秘密”があるのです。
この記事では、**エバーフレッシュが夜に葉を閉じる理由とその仕組み**について、やさしく解説します。
【なぜエバーフレッシュは夜に葉を閉じるのか?】
この動きの正体は、「**就眠運動(しゅうみんうんどう)**」と呼ばれる植物の生理現象です。
✅ 植物が日没とともに葉を閉じる動きのこと
✅ サマクラという器官を使って、葉を折りたたむように動かしている
✅ エバーフレッシュはマメ科の植物で、この運動がとても顕著に現れます
【就眠運動の仕組み】
エバーフレッシュの葉の付け根(小葉柄の基部)には、「**就眠運動細胞(プルビナス細胞)**」という特別な細胞があります。
この細胞が昼夜の明暗に応じて、細胞内の水分量を調整し、葉の角度を変化させているのです。
■ 昼:水分が満ちて細胞が膨らみ、葉が開く
■ 夜:水分が抜けて細胞がしぼみ、葉が閉じる
まるで意思を持っているかのように見える動きは、こうした生理機構によって制御されています。
【葉を閉じる理由とメリット】
では、なぜわざわざ葉を閉じるのでしょうか?
■ 乾燥を防ぐ
夜間は光合成を行わないため、葉を閉じることで蒸散(葉からの水分放出)を抑え、水分のロスを防ぐ効果があります。
■ 害虫・病気のリスクを下げる
葉を閉じることで、夜間の湿気や露によって病害菌が付着するリスクを減らすことができます。
■ 天敵から身を守る
自然界では、葉が動くことで「食べられにくくする」「異常を察知されにくくする」効果もあると考えられています。
【他にも動く植物はある?】
エバーフレッシュのように動く植物は他にもあります。
- ネムノキ(エバーフレッシュの近縁種)
- オジギソウ(触ると葉を閉じる)
- クズ、チョウマメなど一部のマメ科植物
これらの植物も、就眠運動や刺激に反応する運動を行います。
【葉が閉じたまま戻らないときは?】
通常、朝になると再び葉を開きますが、開かない場合は以下をチェック。
✅ 気温が低すぎないか(10℃以下で不調に)
✅ 水切れ、または過湿になっていないか
✅ 日照不足でバイオリズムが乱れていないか
いずれも「植物のストレスサイン」なので、環境を整えてあげましょう。
【まとめ|葉の動きは健康のバロメーター】
エバーフレッシュの葉が夜に閉じるのは、自然界の知恵が働いた**就眠運動**によるものです。
☑ これは植物が元気に育っているサイン!
☑ 規則的なリズムで葉が開閉していれば健康
☑ 開かない場合は、水・光・温度を見直すチャンス
日々変化する姿を観察しながら、エバーフレッシュとの暮らしをもっと楽しんでみてください🌿