観葉植物の不調について
◎はじめに
観葉植物を育てていると、1度は植物の体調不良に直面するものです。
・家を空けていて水やりできなかった
・水をやりすぎてしまった
・葉が焼けた
・なぜか葉が黄色くなる
など、あれ?なんか変だな?と思うことがあると思います。
ほとんどの場合は、原因がわからず、どう対処してよいかわからないケースが多いです!
そこで今回は、ケース別、観葉植物の不調サインと、対処法についてご説明したいと思います。
全体的な概要的な内容でまとめております。一つ一つの項目が、また詳しくまとめていこうと考えております。
もし、育てている観葉植物で思い当たることがあったら、ぜひ対処法を試してみてください!
わからないことがあれば、いつでも弊社の無料ライン相談をご利用ください!
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◎観葉植物の不調サイン
それではここで、症状別の観葉植物不調サインについてご紹介いたします。
・葉が黄色くなる
観葉植物の葉の痛みとして、よく見られるのがこの黄変です。黄変は様々な症状で見られ、根腐れ・水枯れ・ハダニ・病原菌が原因。ダメージを受けた葉が落ちる前に黄変することが多く、色が変わった葉は元に戻ることはありません。原因はさまざまなので、何が原因で黄変が生じたかを特定しなくてはなりません。
・葉が落ちる
突然観葉植物の葉がポロポロと落ちることがあります。
原因は、根詰まり・根腐れ・水枯れ・害虫(ハダニ・カイガラムシ)などが原因です。
それぞれ、葉の落ち方に特徴があります。
根詰まりの場合、きれいな状態の葉が落ちます。株の下側、古い葉から落ちる傾向があります。
植えの写真はフランスゴムの木ですが、株の下から葉が落ちていますね。
根に異常がある場合は、新しい葉を残そうとして、古い葉を落として、体力を温存しようとします。
根腐れの場合、株元から葉が落ちるパターンと、枝先から落ちるパターンの両方があります。
根腐れした植物は葉に特徴があり、葉が少しカールします。また、幹や枝にしわが寄って柔らかくなることがあります。
こちらはシーグレープの写真です。
葉が少しカールしているのがわかります。枝を見ると、根元の葉が落ちてスカスカしていますね。
さらに、根の写真です。ほとんど生えていないのがわかりますね。
これが根腐れの症状です。
水枯れの場合、水枯れすると葉がしなしなと垂れます。
その後水をやると復活するのですが、水枯れが進行した場合は葉が落ちることがあります。
葉が復活しても、葉の一部が変色するなどの症状が現れます。
こちらは水が足りず水枯れしているアボカドの木。
葉がダランと垂れております。
ここで水を与えると、
このように葉がシャキッと!
あまり水枯れをさせすぎると葉が傷むことがあるので注意が必要です。
・葉が黒くなる
葉が黒くなる症状では、根腐れ・炭疽病・褐斑病などが考えられます。
根腐れなどで根が傷むと、葉先から黒く変色することがあります。
土が常に湿っていたり、鉢皿に水がたまった環境で葉が黒くなるのは根腐れが原因とみて間違いないでしょう。
炭疽病や褐斑病は、細菌や糸状菌(カビ)が原因で生じる病気です。
春から秋にかけて湿度が高い環境で増殖します。
・炭疽病
炭疽病は、炭疽菌という細菌が由来の病気で、湿度が高い環境で発生します。
長雨・高湿度・風通しが悪い・気温が高い・窒素分が多いなどの条件で発症しやすいです。
初期では斑点状の病斑が出ますが、症状が進むにつれて、病斑の中心の色が薄くなり、黒い斑点が見られます。
接触感染や雨水の飛沫などでも感染するので、葉が1枚でも感染すると、全体に感染が広がる恐れがあります。
・褐斑病
糸状菌というカビ由来の病気です。
これも接触や、病斑から出てきた胞子が飛来して感染します。
特に湿度の高い時期は増殖しやすく注意が必要です。
病症としては、葉に小さい病斑が出来ます。次第に広がり、ほかの病斑とくっついて大きくなり、最終的に葉が全部枯れてしまいます。
高湿度の条件だと、病斑から黒い胞子が肉眼でも観察できるのが特徴です。
・葉が白くすすけている
葉の表面がかすんだように白く煤けているのは、ハダニの被害を受けていることが考えられます。
ハダニは、葉の表面に生息し、樹液を吸い込む性質があります。
環境が整うと一気に増殖し、蜘蛛の巣を張ったような、巣を作成します。
(引用:https://horti.jp/4668)
ハダニを放置しておくと、排泄物で葉がベタベタになります。
この排泄物にカビがつくことで、すす病という2次被害を引き起こします。
ハダニを見つけたらすぐに対処することをお勧めいたします。
・葉が白い
葉の色が白っぽくなったときは、葉焼け、うどん粉病が考えられます。
葉焼けは直射日光が当たるなど、葉に強い光に晒されたときに生じます。
葉緑素が焼けてなくなり、葉が白く変色します。
悪い葉は剪定することで、新しい葉を増やすことができます。
うどん粉病は糸状菌が原因で発生する病気です。
うどん粉を振りかけたように、白く葉の表面に色が付きます。
湿度が高い時期に、葉の密度が高い状態の樹木に発生しやすいです。
風通しが悪い環境で発生しやすいため、日ごろから枝葉を剪定して透かしてやると発生を予防できます。
◎対処方法
葉の調子が悪い時には、まず何が原因かを考えてみてください。
原因によって対処方法が異なります。
上記の症状から、考えられる原因を割り出し、正しい対処方法で処置します。
糸状菌(カビ)・細菌由来の場合
まずは、病斑の出ている葉をすべて切り落としましょう。
菌由来の病気の場合は、接触感染してしまうため、早めに切り落としてしまいましょう。
葉を落としたら、次に殺菌剤を散布して消毒しましょう。
菌に対して有効な薬剤はベンレートがおススメです。
ホームセンターや園芸店にも置いてあり、入手しやすい薬剤です。
こちらは、植物体にまで侵入してきた病原菌に向けて効果があります。
規定容量に薄めて霧吹きで散布するだけです。
このベンレートは幅広い菌類由来の病害に対して効果を発揮します。
類似商品でダコニールという商品がありますが、こちらは殺菌剤というより防菌剤の役割が強いです。
飛んできて表面に付着した病原菌には効果がありますが、植物体に侵入した菌には効果がありません。
ベンレートで完全に殺菌した後に、ダコニールを散布してやると効果があるでしょう。
水枯れ・根腐れ由来の場合
この場合は、管理方法の見直しをすることで改善します。
ただ、根腐れの場合はメンテナンス方法の見直しと、土の入れ替えが必要になります。
どちらかといえば、根腐れの方が深刻化することがあります。
まずは根腐れの対処法について、ご説明いたしましょう。
・根腐れの対処法
根腐れした植物の場合、まずは根をしっかり乾燥させることが大事になります。
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下したことで、根が呼吸できずダメになってしまう現象です。
酸素濃度が低くなると、土の中の腐敗が進み、アンモニアなどの有害物質が発生することがあります。
そのため、根腐れしたら、鉢も土も新しいものに交換した方が良いのです。
ではどんな土に交換すればよいのでしょう?
新しい土は、水はけ重視の土を使用することをお勧めします!
市販の観葉植物の土は、メーカーによって水はけにばらつきがあります。
そこで、市販の観葉植物の土に赤玉土を混ぜることで、水はけがよくなり、根腐れを防止することができます。
植替えの際は、鉢から根を取り出して、悪くなった根をすべて取り除きます。
ダメになった根は、ふやけて柔らかくなっているので、触るとすぐにちぎれて取り除くことができます。
残った根は大切に育てましょう。
培養土と赤玉土を
赤玉:培養土=6:4
くらいの割合で混合し、植替えをします。
植え替えの際に、土の中に活力剤を混ぜておくと、さらに根付きが良くなります。
こちらのバイオゴールドという商品が大変優れモノ!
納豆菌由来の活力剤で、土壌環境を良くして、雑菌の発生を防ぎます。
さらに、納豆菌由来の栄養素で植物が活性化し、根付きが良くなります。
植替えが終わったら、1日くらい乾かしてから水やりをします。
水やり後は1週間を目安に土が乾くのが理想的な成育環境です。
風通し、日当たり、温度など、最適な環境に近づけて育ててください。
根腐れの原因は、土が乾ききる前に水やりをして、土が常に濡れていることにあります。
しっかり土が乾いてから水やりし、鉢皿に水が溜まっているようであれば、すぐに廃棄していください。
1か月ほどすると、新しい根と芽が出てきます。
これで根腐れの治療は完了になります。
・水枯れの対処法
水が足りずに葉がしな垂れている場合、水やりすれば基本的に回復します。
回復後、少々葉が傷むことがありますので、傷んだ葉は切り落としてください。
植物によって、水の吸収スピードが異なりますので、しっかり土の表面の乾き具合を観察しましょう。
◎おわりに
今回は植物の不調について、概要的にまとめております。
植物を育てていると、1度は必ず植物の不調に直面するはずです。
そんな時には、まずは原因を突き止め、適切な対処法をお試しください。
早めに対処していただくと、復活して元通りの姿に戻ることも可能です。
ご不明な点がありましたら、いつでも弊社の公式ラインにてご連絡ください!
ラインのお問い合わせは全て無料で行っております。
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