冬に多発!観葉植物が根腐れする原因と今すぐできる予防法
「冬になると観葉植物が急に元気をなくした」
「水をあげているのに葉がしおれる」
そんなトラブルの正体は、冬に多発する“根腐れ”であることが非常に多いです。
根腐れは一度進行すると回復が難しいため、
“原因を知って、事前に防ぐこと”が何より重要です。
この記事では、冬に根腐れが起こりやすい理由と、
今日からすぐ実践できる予防法をわかりやすく解説します。
---
【1】そもそも根腐れとは?
根腐れとは、土が長時間湿った状態になり、
根が酸欠・腐敗して水や栄養を吸えなくなる状態のこと。
● 見た目の症状
・葉がしおれる
・下葉から黄色くなる
・水をあげても回復しない
・土がいつまでも乾かない
・嫌な臭いがする
冬はこの根腐れが「気づかないうちに進行」しやすい季節です。
---
【2】冬に根腐れが多発する3つの原因
【原因①】水やりの頻度が夏と同じ
冬は気温が下がり、植物の生育がほぼ止まります。
そのため、根の吸水量も大幅に減少します。
▶ NG例
・土が完全に乾く前に水を与える
・毎週決まった曜日に水やり
・「乾燥が心配」で念のため水やり
→ 冬は“必要以上の水”がそのまま根腐れにつながります。
---
【原因②】低温+過湿による根のダメージ
冬の室内でも、
・窓際の冷気
・夜間の温度低下
・床からの冷え
によって、鉢の中の温度は想像以上に下がります。
冷えた状態で土が湿っていると、
根は一気にダメージを受け、腐敗が進行します。
---
【原因③】風通しの悪さ
冬は
・窓を閉めっぱなし
・換気不足
・室内奥に植物を置く
ことで、空気が動かず、土が乾きにくくなります。
結果として、
「水やりしていないのに、ずっと湿っている土」
= 根腐れが起きやすい環境
になってしまいます。
---
【3】根腐れを今すぐ防ぐ5つの予防法
【① 水やり頻度を“半分以下”にする】
● 冬の基本ルール
・土が完全に乾いてから、さらに2〜5日待つ
・量はたっぷり、回数は少なく
「控えすぎかな?」くらいでちょうど良いのが冬です。
---
【② 鉢底の水を必ず捨てる】
受け皿に水が溜まったままだと、
鉢底が常に浸水し、根が酸欠になります。
▶ 対策
・水やり後5分以内に必ず捨てる
・冬は特に要注意
---
【③ 置き場所を“冷気ゾーン”から外す】
● 避けたい場所
× 窓ガラス直近
× 玄関・廊下
× 床に直置き
● おすすめ
・窓から50cm以上離す
・木台・スタンドに乗せる
・室温10℃以上をキープ
---
【④ 風通しを少しだけ確保する】
強風は不要ですが、“空気が動く”ことが重要。
▶ 簡単対策
・サーキュレーターを弱風で
・日中に短時間の換気
・鉢同士の間隔をあける
これだけで、土の乾き方が大きく変わります。
---
【⑤ 冬は肥料を与えない】
冬は根が動いていないため、肥料を吸収できません。
● 冬の施肥
→ 完全にストップ
肥料+過湿は、根腐れを一気に悪化させます。
---
【4】すでに怪しい場合の応急チェック
以下に当てはまる場合、根腐れ初期の可能性があります。
□ 土が何日も乾かない
□ 葉がしおれているのに土は湿っている
□ 下葉が黄色くなって落ちる
□ 鉢を持つと異常に重い
▶ 対処
・水やりを即ストップ
・風通しの良い明るい場所へ移動
・状態が改善しなければ、暖かくなってから植え替えを検討
---
【5】根腐れを防ぐ冬管理の合言葉
✔ 水は「乾いてから、さらに待つ」
✔ 冷え+湿りを同時に作らない
✔ 冬は育てるより“守る管理”
✔ 植物は意外と乾燥に強い
---
【まとめ】
冬の根腐れは、
「水やり過多」「低温」「風通し不足」
この3つが重なることで発生します。
しかし、
・水やり頻度を減らす
・冷えを防ぐ
・空気を動かす
この基本を守るだけで、
根腐れのリスクは大幅に下げることができます。
冬は“何もしない勇気”が植物を守ります。
春に元気な姿で成長させるためにも、
今すぐ管理を見直してみましょう。